2022年6月サンフランシスコ国際空港編
入国審査というものは、誰でも多少なりとも緊張する場面なのではないでしょうか。
「自分は常に海外を渡り歩いているから、入国審査なんて全然慣れています〜」という人は別として、
「何を質問されるんだろう?」
「そもそも英語で質問されてもわからないし……」
「入国審査官って何か怖そう」
「別室へ連れて行かれたり、入国拒否になったらどうしよう……」
と、不安になる人も少なくないはず。
さらに、この記事を執筆している2022年8月現在、新型コロナウイルスによる入国時の制約も完全には撤廃されていないですし、少し特別な準備が必要だったりしますよね。
こちらの記事では、私が実際にアメリカに入国した時の流れをご紹介します。
条件は以下の内容でした。
・2022年6月
・ESTAを申請済み(ビザは無し)
・サンフランシスコ国際空港にて
・ワクチンは3回接種済みの状態
特に新型コロナウイルスに関わる出入国の条件は、渡航する国や時期によって、今後も予告なく変わります。海外渡航の予定がある方は、必ず最新の状況をチェックして出発の準備を進めるようにしましょう!
目次
最新の渡航情報をチェックする方法
日本外務省が国別に渡航条件をアップデートしてくれています。
行きたい国の国名を探して、新型コロナウイルスの陰性証明や、ワクチン接種証明が必要かどうかなど、入国条件をチェックしてみましょう。
アメリカの場合、「米国」をクリックし、条件を確認します。
さらに詳しく確認をしたい場合は、英文になりますが、CDC(Centers for Disease control and Prevention):アメリカ疾病対策予防センターのウェブサイトにて、最新の情報を確認することができます。
アメリカ入国審査の流れ
では、サンフランシスコ国際空港での入国の流れを、順を追ってみていきましょう!
まず、飛行機が着陸する(え、そこから?)
↓
入国審査場へと向かう
案内板では、「Immigration」「Passport Control」と書かれています。
※ちなみに、アメリカが新型コロナウイルスの対策として義務付けている、ワクチン接種証明(あるいはワクチン非接種の理由申告)は、搭乗前に航空会社からチェックを受けます。そのためか、アメリカ到着後の確認は一切ありませんでした。目立った検疫所や検疫スタッフらしきものもなく、搭乗客は入国審査へ直行です。
↓
入国審査の列へ並ぶ
-U.S. Citizens / Permanent Residents(アメリカ市民権 / 永住権保持者あり)
-Visitors / Non U.S. Passport(外国人渡航者 / アメリカのパスポート以外)などと、並ぶ列が分かれています。
ごく普通の日本からの観光客は、 Visitor / Non-U.S. Passport ですね。こちらが書かれている列に並びます。
入国審査官とご対面
「NEXT!」と大きな声で呼ばれてブースへと向かいます。(中川家の礼二さんがモノマネをするあれですね!)
↓
パスポートを提示
ここであれこれパスポート以外の補足書類を出す必要はありません。
以前は機内で配布されていた「出入国カード」も現在は廃止されているため、必要ありません。
↓
指紋採取と顔写真撮影
ジェスチャーで指を置く場所、目線を合わす場所を指示されます。
↓
質問に答える
私が実際にされた質問と、よくある質問は次項にまとめます。
税関申告もこの段階で、口頭で行いました。
↓
Baggage Claim(荷物受け取り)へ
無事入国審査が終了し、パスポートを受け取ったら、次は預けていた荷物を受け取りに行きます。
↓
到着ゲートへ
以上で入国成功です!
入国審査で実際に受けた質問
私が実際に受け答えをした質問はこのような内容でした。
1.「Are you coming to the U.S. for business?」
「仕事で来たのですか?」という質問です。
「こんな気の抜けた顔と部屋着スタイルが、本当にビジネス目的に見えますか?」という疑問は置いておくとして、「いいえ、ただ遊びに来ただけです」と言いたいので、「No, just for sightseeing. 」でOKです。
2. 「How long are you going to stay?」
「滞在期間はどのくらいですか?」ですね。4週間を予定していたので、「For 4 weeks.」と答えました。
ここでの注意点として、ESTAで入国をする場合に、最大の90日間を超える滞在期間を答えてはいけません。
3. 「Are you coming back to the U.S. again?」
「またアメリカへ戻ってくる予定はありますか?」と聞かれました。
「アメリカへ不正に再入国を繰り返すつもりじゃないだろうね?」という意図かと思われます。
はっきりと「No」でよいでしょう。
4. 「Are you bringing any meats, vegetables or fruits?」
「肉、野菜、フルーツの持ち込みはない?」と聞かれました。何もなければ「No」と一言でOKです。
これは税関申告に関わる質問です。従来では紙や電子での「税関申告書」の提出が必要でしたが、現在は入国審査官が口頭で確認するのみで完結されているようでした。もし申告すべきアイテムがある人はここで申し出ましょう。
その他よくある質問と答え方
「What is the purpose of your visit to the United States?」
アメリカへ来た目的は何ですか? 答え方は、
Sightseeing./ 観光
Business / 仕事
Study / 留学 など
ちなみに、「Study」という回答は、入国審査官に対して、「この人物はStudent Visa(学生ビザ)を必要とするのではあるまいか?」という別の疑問を呼び起こしてしまうため、学生ビザを保有している人以外は、使わない方が無難です。
短期留学の目的で、ESTAで入国をする人は、「Short term study( 短期間の留学)」と言うようにすると、伝わりやすいです。ちなみに私はシンプルに「Sightseeing(観光)」で通しましたが、実際は3週間ほど語学学校にも通いました。「学校へ通うのか?」と聞かれたら、正直に答えればよいわけで、虚偽がなければ、どちらでも問題はありません。
「Where are you going to be staying?」
滞在先はどこですか?
◯◯ホテル、◯◯街にあるホストファミリーの家、など答えを用意しておきましょう。
「What is your profession? / Occupation?」
職業は何ですか?
Student / Office worker / Teacher など
ご自身の職業を一言で答えられるようにしておきます。
「Are you traveling by yourself? 」
一人で来たのですか?
「Yes, I am traveling by myself」一人です。
「No, I am traveling with my friend / family.」友達(家族)と一緒に来ました。などと答えます。
以上が、よくある質問でした。
ちなみにアメリカでは数年前から、入国審査をスムーズにするために『自動パスポートコントロール(Aute Passport Control/略称APC)』が徐々に導入されていました。ESTAで2回目以降の入国をする人や、永住権を持った人はこちらも利用ができます。しかし2022年6月時点で、少なくともサンフランシスコ空港では、Visitorとして入国する際には使用停止となっていました。
英語が聞き取れなかった時は?
「Excuse me?」「Sorry?」などと、語尾を上げ、かつ「私、わかりません!」という顔をしながら聞き返しましょう。
わかるように言い換えて言ってくれるはずです。
また答える時も、文章で話すのが難しければ、単語のみでも、全く問題ありません。
そして、意外と大事なこと。それは、「大きな声で話しましょう!」ということです。
「子供じゃないんだから」という声が聞こえてきそうですが、英語を話し慣れていない我々日本人が、やや威圧的(に勝手に感じているだけ)の入国審査官を目の前にすると、ついつい声が小さくなります。かく言う私も、これまで何度か入国審査官から、「Huh??(え、何て?)」と聞き返された経験あり。自信を持って答えましょう!
まとめ
いかがでしたか?
アメリカ(サンフランシスコ国際空港)での入国審査を経験してみての感想は、総じて非常に効率的だなあということでした。入国審査待ちの行列はまあまあ長く、30-40分ほどありましたが、手続きそのものは非常に短時間で済みました。念の為、空港到着後の予定は時間に余裕を持って立てるようにしましょう。
以上、ご参考にしていただければ嬉しいです。